Babywearing Asahikawa

抱っこ紐の種類と選び方

抱っこ紐は種類が多く、どれを選べばいいのか迷いやすいアイテムです。
スリング、ラップ、バックル式、メイタイ、おんぶ紐など、それぞれに特徴や適した使い方があります。

このページでは、ベビーウェアリングの専門家の視点から、抱っこ紐の主な種類と特徴をわかりやすく紹介し、赤ちゃんと大人の体に合った抱っこ紐を選ぶためのポイントを解説します。

バックルタイプ(SSC-Soft Structure Carriers)

バックルのついたタイプの抱っこ紐は、「キャリアタイプ」や「SSC」と呼ばれることもあります。赤ちゃんの身体に合わせた背当てやベルトがついているため、初めての装着でもイメージがしやすいことが特徴です。

SSCタイプの特徴
・背当て、ウエストベルト、肩ベルト等、成型されている抱っこ紐
・バックル等でカチッと留める、ベルトでフィット感を調節ができる
・メーカーによって、ベルトの機能や調整方法が異なるため、使い方や調整のコツはそれぞれ違う
・背中の装着(上記写真参照)バリエーション、腰抱きの可否、おんぶの開始時期は様々
形状はどれも似ているように見えるけれど、サイズや用途・月齢等の違いがある。
▶︎自分と赤ちゃんに合う物を選んでいない場合、快適に使用するのは難しい。適切な調整方法で試着し、選択することが快適な抱っこのポイント。

選び方のポイント
・調整範囲には限界があるため、体格によって「合う/合わない」がある。
・赤ちゃんと一緒に試着して購入するのがおすすめ
・特に以下の方は必ず試着を:
  ・首すわり前の赤ちゃんを抱っこしたい方
  ・XS以下の小柄・細身の方
  ・XXL以上の大柄の方
・大きめの赤ちゃんは、1歳前に背当て幅が短くなり、M字姿勢がとれなくなることがある
・多くのSSCタイプは洋服サイズ80cm前後でサイズアウトすることが多い
・1歳を超えても抱っこおんぶの機会の多い方はトドラーサイズのSSCを検討すると安心
・新生児からすぐ使いたい場合は「ストレッチ素材のSSC(1歳頃まで使用可)」がおすすめ


ポイントまとめ

  • SSCは装着が簡単で人気だが「誰にでも万能」ではない
  • 赤ちゃんの成長や大人の体格に合わせた試着が必須
  • サイズ選びと調整の仕方で快適さ・安全性が大きく変わる

スリングタイプ

スリングは、とてもシンプルな構造の抱っこ紐。さっと抱き、おろすこともできるので、外出先での抱っこや寝かしつけでの使用にもおすすめです。

スリングの種類

大きく分けて、リングのついた「リングスリング」と、布が輪になっているパウチタイプスリングがあります。このほかに、バックルの付いたスリングもあります。

リングスリングの種類

リングスリングには、肩布の縫製の違いで、肩布が折り畳まれたプリーツタイプ布が広がるギャザータイプがあります。

プリーツタイプ▶︎重ねた布がくい込みにくく肩に柔らかくフィットする感覚がお好みの方に。
ギャザースリング▶︎肩から背中にかけて布が大きく広がるタイプ。汎用性が高く小柄の方や授乳中の方向けのアレンジが可。布が重ならないので涼しい。

スリングの横抱きについて
スリングによる横抱きは、開脚(M字)姿勢が保てず、股関節への負荷が高まるとして注意喚起されています。
また、窒息事故のリスクについて、スリングタイプの抱っこ紐で赤ちゃんが「袋の中に滑り込み、顔全体が覆われてしまう」事例が報告されています。2010年頃に海外でスリングの横抱き使用による死亡事故が相次ぎ、リコールとなった商品もあります。
このようなリスクから、現在は世界的にスリングの横抱きは推奨されていません。

そのため、スリングは縦抱きで密着したベビーウェアリング姿勢のとれるタイプをおすすめします。

スリングタイプの特徴
・片肩に布をかけて、対面抱っこ、または腰抱きができる
・コンパクト
・抱っこ↔︎下ろすがスムーズ
長時間の抱っこや、負担を軽減したい方は、細かな調整で密着できるリングスリングがおすすめ
▶︎ちょっとした布の違いやフィット感で、ぐっと抱き心地が変わる

選び方のポイント
パウチタイプ
・大人の体格に合わせてサイズを選ぶ
・大きすぎると、低い位置で安定しないので注意
・一部には片手を赤ちゃんに添える「抱っこ補助タイプ」もあり、ヒップシート風のものもある
・サイズ感が非常に重要で、合っていないと快適に使えない
リングスリング
・小さな赤ちゃんの抱っこや、負担を軽減したい、安定感を重視する場合におすすめ
・布は、斜め方向に弾力性のあるものが、大人の肩や脇、赤ちゃんの脚の圧迫を感じにくい
・布の厚みとリングサイズのバランスをチェック(厚すぎると布が詰まって調整しづらい)
・新生児や首すわり前の使用は特に、フィット感を細かく調節できるものを選ぶ

その他の使い分け:
・新生児や首すわり前の使用では、特に布質やリング調整のしやすさを確認して選ぶ
・はいはい・一人歩きのできるお子さん、短時間の抱っこなら、さっと抱き入れるだけのタイプも便利
・高い位置でM字を保ちつつ、身体にフィットするタイプが快適


ポイントまとめ

  • スリングは「簡便さ」と「布選びの奥深さ」をあわせ持つ抱っこ紐
  • パウチはサイズ感が命、リングスリングは布とリングの相性がキーポイント
  • 新生児〜幼児まで幅広く使えるが、快適さはサイズと調整次第

ベビーラップタイプ

一枚布の抱っこ紐のことをベビーラップと言います。種類によって、巻き方や赤ちゃんの使用月齢が異なります。

ストレッチベビーラップタイプの特徴
・伸縮性のある一枚布を身体に巻く
・体重分散性が高く、長時間の抱っこ向き
・巻き方は基本ひとつでシンプル、抱っこのみ可能
・身体にラップを巻いたまま、抱っこ↔︎下ろすがスムーズ
・伸縮性があり、小さな赤ちゃんの身体にもフィットしやすい
・親子の体格を選ばず、小柄な女性や、体格の良いパパにも合う
・大きくなった子どもには不向き

織物ベビーラップタイプの特徴
・素材や厚みなど種類が多い(綿・リネン・ウールなど)
・サイズはベースサイズを基本に、ショートラップもある
・両肩(片肩も可)で支え、対面抱っこ、腰抱き、おんぶが可
・巻き方の種類が豊富で、発達段階、シーンに応じて選べる
・手早く抱っこ、体重分散性重視など巻き方によって様々
・コンパクト
・親子の体格を選ばず、小柄な女性や、体格の良いパパにも合う
・体重制限がなく長く使える

選び方のポイント
・新生児や小さな赤ちゃんに使用したい場合はストレッチラップはおすすめ
・おんぶや1歳以降も使用したい場合は、織物ラップ
・サイズ選びは体格に合うベースサイズが基本
・素材や織によって、握りやすさ、巻きやすさが変わる
  ・一般的には、薄手の方が握りやすく摩擦が少ないため初心者向き
  ・厚手はホールド感が強く、大きな子や長時間向き
  ・ショートラップは、お出かけや防災用のセカンド抱っこ紐に
・巻き方選びやアレンジを知りたい時は、ベビーウェアリングアドバイザーへの相談が安心
・ベビーラップは体格は選ばないが、使い勝手やまき心地は事前に試着がベスト
・織物ラップは店舗での販売はしていない
・メーカーのレンタルやベビーウェアリングコンサルタントの元で試着ができる。

ハイブリットタイプなど

SSCや一枚布など、複数のタイプの要素が混じったものも増えています。利便性と快適な抱き心地の、良いところを合わせたような抱っこ紐です。

布系抱っこ紐・ハイブリットタイプの特徴
・メイタイは、ウエスト&肩の布ひもを結んで装着
・ハーフバックルはウエストがバックル+肩の布ひもを結ぶハイブリッド構造
・夫婦兼用に向いている(結ぶだけ、調整箇所が少ない)
・種類や商品によって特徴はさまざま
・軽量・通気性重視タイプからクッション性の高いタイプまで多彩

選び方のポイント
・他のタイプと同様に試着は必須
・シンプル・体重分散・使用月齢など、特徴を知ることが大切
・実際に試してみて、自分にとっての使い勝手を確認することも重要


ポイントまとめ

  • メイタイ=ウエストと肩の紐を結ぶだけのシンプル構造
  • ハーフバックル=布の柔らかさとバックルの便利さを兼ね備える
  • 夫婦兼用に向いている
  • 商品によって差が大きいため、試着して自分に合うタイプを見つけるのがベスト

おんぶ紐・日本伝統ツール

おんぶ紐の装着方法や構造はさまざまで、伝統的なスタイルと現代的に改良されたモデルの両方が存在します。おんぶ紐には、ベビーウェアリングの姿勢を取り入れた海外製の「onbuhimo」と、日本のおんぶ文化を継承したおんぶ紐や、兵児帯、もっこ等があります。

おんぶ紐・日本伝統ツールの特徴
・兵児帯やもっこを含む、おんぶ紐は、日本の伝統的な育児文化の中で発展してきた道具
抱っこもできるタイプも多い
・海外製の「Onbuhimo(オンブヒモ)」は、ベビーウェアリングの姿勢を取り入れた新しいタイプ

選び方のポイント
・おんぶのしやすさ、抱っこの可否、体格へのフィット感や姿勢など製品ごとに特徴が異なる
・赤ちゃんの発達段階(月齢・体重)に合うかを確認する
・生地の素材・厚み・通気性によって快適さが変わる


📌 ポイントまとめ

  • おんぶ紐=「伝統的タイプ」と「現代的タイプ」の両方がある
  • 抱っこも兼用できるモデルも多い
  • 発達段階にあっているか、赤ちゃんの姿勢を確認する

その他のタイプと試着できる抱っこ紐リスト

この他に、片手を添えて使用する抱っこ補助タイプや、双子用の抱っこ紐などもあります。抱っこ紐選びでお悩みの際やご質問等あればお気軽にお問い合わせください。

試着できる抱っこ紐リスト

【SSC】
BobaX/boba(0ヶ月〜トドラーまで対応)
DIDY FIX/Didymos (0ヶ月〜/トドラー 各サイズ)
Omni breeze/ergo baby
Adapt/ergo baby
OM-!/Sun&Beach
minimonkey baby carrier/mini monkey(速乾素材)
Boba Air/boba(コンパクト携帯)
Boba Bliss/boba(低月齢)
EMBRACE/ergo baby (低月齢) ….他

【ベビーラップ】
一枚布ベビーラップ(サイズ2~6、シルク・ヘンプ・リネン・ウール各種)/Didymos
ストレッチラップ(サイズ5)/Didymos
Boba Wrap (グレー)/Boba
….他

【スリング】
mini monky(Black Mesh)/mini monky(バックルタイプスリング)
mini monky twin (双子用)(Black)/mini monky(双子用スリング・一人抱きも可)
キュットミー823 / 北極しろくま堂(プリーツタイプ リングスリング)
ディディスリング/Didymos(ギャザータイプ リングスリング)
ボバスリング /boba(ギャザータイプ リングスリング)
….他

【布製・ハイブリッド】
ディディタイ(リスカ ブルゴーニュ)/Didymos
ディディクリック(オーシャン)/Didymos
コニー抱っこ
….他

【おんぶ紐】
・フィデラ(ペトロブルー)
・ディディゴー
・グランモッコ
・兵児帯
….他

【双子用(年子のタンデム)】
・ミニモンキースリング
・ミニモンキータンデムキャリー
….他(双子専用、またはライフスタイルに合わせた抱っこ紐の組み合わせの相談可)

LINEで質問

まとめ

抱っこ紐には、さまざまな種類とそれぞれにメリット・デメリットや適した月齢・体格があり、「誰にでも万能」という抱っこ紐は存在しません。

赤ちゃんの安全な姿勢と、大人の身体への負担軽減を両立するためには、種類の特徴を知り、実際に試着して選ぶことが大切です。
もし「今の抱っこ紐が合わない」「初めてでどれを選べばよいか分からない」と感じたら、一人で悩まず専門家に相談するのも安心です。

ご相談・講座のご案内

当サイトでは、ベビーウェアリングの専門家によるオンライン・対面のサポートをご案内しています。

  • 抱っこ紐やおんぶ紐の選び方
  • 正しい装着方法と調整のコツ
  • 赤ちゃんと大人が快適に過ごすための工夫

[抱っこ・おんぶ個別相談/講座はこちら]

赤ちゃんとの毎日が、もっと快適で心地よい時間になりますように

FacebookでシェアTwitterでシェア