今日9/1は防災の日という事で、防災にちなんだ話題です。
旭川はその名の通り沢山の川が通る街で、川が大氾濫した歴史があります。その後、河川敷が整備され広範囲に及ぶ災害は殆ど起こらなくなったそうです。
ところが、今年の大雨では一部の地域が浸水するなどの被害が起こり、農作物への影響が出たそうで心が痛みます。
「災害というのは、忘れた頃にやってくる」というのは、本当ですね。こういう出来事は、“いざという時”が他人事ではないことを教えてくれます。
前置きが長くなりましたが、「災害時の抱っこやおんぶ」に関する記事を多く見かける様になり、関心・意識の高まりを感じます。
先日、日本ベビーウェアリング協会主催の「日本のおんぶ」勉強会でも災害のお話が出ました。講師は、東北の大震災を経験されたお2人で「逃げる時には、とにかく素早く逃げる事が1番大事。荷物なんて持たなくても、抱っこやおんぶも時間がかかるくらいなら素手でも構わないから急いで逃げる。抱っこ紐やおんぶ紐が役立つのは避難所生活だった。」と語られていたのが印象的でした。
このように、非常時のベストな選択はケースバイケースだと思います。抱っこやおんぶに関しても、緊急度に応じて、身ひとつで非難、使い慣れたものを使って非難、など状況に応じた判断をすることが大切です。
一方で、長い布一枚・紐一本・他にも大人の洋服やアウター。慣れていれば、どれも子どもを簡単に抱っこおんぶする道具として使えるものです。
抱っこのためと限らずそんな物を1つ、防災バッグへ入れておくと汎用性が高く役立つかもしれません。布や紐を使い、自分一人で抱っこおんぶする自信は無くても、避難所では手伝ってもらえる人手がきっとあるはずです。
練習をしておくに越したことはありませんが、とりあえず「そういう事も出来る」と知っておく、用意しておくだけでも何かの役に立つかもしれません。
歩けるお子さんも、抱っこやおんぶをすると気持ちが落ち着きます。また、安全が確保されていない場所を移動しなければならない時、抱っこやおんぶは安心です。
相談室では、万が一の時のための抱っこやおんぶは日常から。と考えています。
防災のために新しく用意してカバンに備えておくのも良いですが、いま使っている道具(抱っこ紐)に日頃から使い慣れておくことの方が、いざという時の安全にも繋がると思います。
防災対策にも、まずは日常的な抱っことおんぶから。ギモンやお悩みがある時には、ご自宅にある抱っこ紐・おんぶ紐を持って相談室へお越しください。
様々なニーズの抱っこおんぶの相談にお応えいたします。お気軽に、お声かけ下さい。
最後になりましたが、今年の豪雨災害を始め、災害に見舞われ被災された皆様にお見舞いを申し上げます。一日も早くご復興されます事を心よりお祈り申し上げます。